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第一回「ローカルワークのススメ」

ポン真鍋

初めまして、ポン真鍋です。瀬戸内海に浮かぶ小豆島で、地域おこしの会社の代表をしています。

2012年2月、「地域おこしを生業にする!」と宣言し、14年弱過ごした東京を離れ地元である香川に拠点を移しました。生まれ育った高松に戻ると見せかけ、小豆島へ”ほぼUターン”。四国や瀬戸内海を応援し発信する会社(株)459を立ち上げました。

瀬戸内海の島々の素材をポン菓子にして販売する『シマポン』、小豆島の手仕事で作られた本物の産品を物語と共にお届けするポストカード型のカタログギフト『小豆島のギフト』などを手掛けています。

昨年度までは小豆島町の地域おこし協力隊として、島の中学生と都会の若者を結ぶ島の寺子屋教室も企画して来ました。まもなく、島でカフェを始めます。また、編集長として、四国の食材と風景を届ける情報誌「四国食べる通信」を創刊します。

全ての活動テーマは、「これまでにあるものを、これまでにない手法」で「シマとマチとトカイをつなぐ」です。今回、そんな私のところに「地方で働くこと」のコラムを書いて欲しいとの有難いお話を頂きました。これまでの経験を踏まえ、私が自分の目で見、肌で感じたことを、少しずつお話ししたいと思います。

まずは自己紹介に替えて、2012年1月17日に綴った地元回帰宣言を掲載したいと思います。東京で勤めていた会社を辞めるにあたって、当時のお客様にお送りしたものです。ここに私の想いと志しが詰まっております。今に至る原点とも言えるものです。

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【ご報告】
日頃大変お世話になっている皆様にこの場をお借りしてご報告させて頂きます。本来であれば直接ご挨拶にお伺いすべき所ですが、物理的な制約もございます。お目にかかれる際には改めてご説明差し上げますが、第一報はこの場ということでもお許し下さい。

私、今月末を持ちましてRBSを退職致します。新卒でリーマン・ブラザーズに入社して以来、生業としておりました金融の世界からも足を洗います。天狗の鼻を複雑骨折させられて始まった7年間でしたが、尊敬出来る上司、ビジネスの厳しさを背中で語ってくれた先輩、優秀な後輩に恵まれ本当に素晴らしい時間でした。荒波に揉まれまくりながらこの業界で戦い抜けたことに少しばかりの誇りを持って次のステージに移りたいと思います。

さて、来月からは生活の軸足をぐっと四国に移します。人それぞれにおいて仕事の持つ意味合いは異なると思いますが、私にとって仕事は自己表現の場です。次のステージで表現するのは地元への恩返しです。その為に独立します。分かり易いくくりで言えばソーシャル・アントレプレナーというのが近いのかもしれません。

地方は疲弊し、活気を失っていると言われております(私はよっぽど都市生活者の方が疲弊していると思っているので、全く信じておりませんが)。少子化・高齢化・人口流出が止まらない、これは紛れもない事実です。私にとってみれば地元は介護がそろそろ必要になり始めたお爺ちゃんのようなものです。これまでお世話になったお返しに、現役世代の私が手を差し伸べる必要があると思っています。

一方で、四国は豊かな自然と食文化、お遍路に象徴される人間味溢れるコミュニティが残る可能性の宝庫です。そう言った点では四国は今後の成長が楽しみな子供のようなものです。そして、子供の未来を創るのも他でもない現役世代の役目です。要は、地元は私にとってお爺ちゃんであり子供なんです。そう考えれば、地元の為に働くことは地元に育てられた私にとって自然な流れです。

受け入れて頂けるなら瀬戸内に浮かぶ島を活動の場の一つにしたいと思っています。島は地元香川の象徴であると同時に社会問題の縮図です。課題先進国と言われる日本の中でも先頭を走っているわけです。欧米のテキストを読んでも、北欧の社会制度を羨んでも、ましてや古き良き日本を懐かしんでも答えなんてありません。だからこそ、自分自身フロントランナーとして社会問題の解決に真正面からぶつかりたいのです。

正直申し上げて、お恥ずかしながら確固たるビジネスモデルなんてありません。あるのは、想いと志しだけです。だからこそ皆さんからの叱咤激励が私には必要です。野球で負け続けても、会社が潰れても、前に進む力を与えて下さったのは間違いなく周りにいる方々でした。それと同じ様に今後とも変わらぬご指導・ご鞭撻を賜われれば幸いです。地に足つけてやっていきます。引き続きどうぞ宜しくお願いします!

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ポン真鍋

さて、これから、こんなポン真鍋のコラムにお付き合い下されば幸いです。

ポン真鍋

ポン真鍋 / Pon Manabe

株式会社459代表取締役 / 『四国食べる通信』編集長

2012年2月、「地域おこしを生業にする!」と宣言し、14年弱過ごした東京を離れ地元へ。生まれ育った高松に戻ると見せかけ、小豆島へ”ほぼUターン”。島の素材を使ったポン菓子屋「シマポン」、小豆島の名産を集めた「小豆島のギフト」、島を題材とした手ぬぐいやTシャツの製造販売などを手掛ける。島の中学生向けに都会の若者を集め島の寺子屋教室も開催中。この春、四国の食材と風景を届けるフードマガジン『四国食べる通信』を編集長として創刊。全ての活動テーマは、「これまでにあるものを、これまでにない手法」で「シマとマチとトカイをつなぐ」をこと!

https://www.facebook.com/459.co.jp

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