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子供は弱くて、大人は強い?

去年も死んでましたが相変わらず今も死んでいる。
今までやってきたことであれば知見もあるし、経験もあるからすぐに打ち返せるんだけど
今やってることは今までやったことがないことばかり。
そうだ、こうやって人は成長するんだ!って苦しみながら過ごしています。

何事にもビビらず、始めたり、挑んたりしちゃうタイプの性格だ。
そう思っていてバリバリ働いていると知らぬ間に同じコースをぐるぐる回っている時がある。
あれに似てる、退屈だった学生生活が刻まれた同じルールで
何年も何年も繰り返される感じ。作られたレールを走ってる胡散臭さ。

そういうのが嫌だって今みたいな仕事をしてるんだけど、
どの領域でもレールはあって、そこに収まってさえいれば
安定したお金と平和な毎日が手に入る。

実は学生の頃に埋もれていた退屈さの沼みたいなレールは、
大人の世界にもあって、より社会が安定して稼働するように
いろんな物事が仕組み化されて、その中で僕らは働いている。
去年くらいまでそうだった。

去年、子供達と遊んでいてスケボーを買ってあげた。
最初は興味を示してて、いざ買うと怖くて乗れないと練習を投げ出した。
でも、次の日にはまた乗ると。そして、転んで泣いて帰った。
そんなことを繰り返していると、とても上手に乗れるようになった。

週末は子供とゲームをしてみた。子供達、人生初ゲーム。
簡単なゲームだが、急にでかいモンスターがでると走って逃げた。
でも、その日のうちにそいつを倒せるようになった。

子供は弱くて、大人は強い。
足だって早いし、力もある。少しくらい寝なくても大丈夫。
そうやって、大人は子供より優れていると無意識に思ってしまうことがある。

昨年のスケボーの一件が、心に残っていて、
痛くても怖くても挑戦し続けている子供の姿を見て、
ああ、これが今の僕には足りていないことか、と自覚できた。

子供にはできないことが多い。
できないからこそ、挑戦してできるようになる。
道中いいことだらけではない、むしろ大変なことしかない。
でも、できるようになった日にはとびきりの笑顔がある。

僕は去年の春頃に、仕事で全然笑顔になれてないなって思った。
あんだけ楽しかった仕事も、最近少し退屈だなと思っていた。
昔はワクワクしていたものも、その時なぜかワクワクが消え去っていた。
それは「出来ることを繰り返し、繰り返しやっているだけ」だったから。
自分で作ったレールをくるくると回っていただけ。その目眩だ。

あーダメだダメだ!おります!といって、その列車から降りる。
そうすると、まぁ大変で大変で去年は死にそうになった。
でも、今まで違う道だから出会う人も違う。
知らない道で学ぶことのほうが多い。苦しいながらも歩き続けた2014年でした。

暦をみると3月になっていて、あぁ去年の今頃それに気づいたんだと思い出した。
僕がそのレールを降りるということは会社の業績にも少なからず影響がでる。
社員を路頭に迷わせるわけにはいかないので挑戦といえど、
通常やるべきの2〜3倍のアクションをとった。死んだけど。

今もまだ、忙しさは続いている。
でも、去年なくしたワクワクは今ここに戻ってきた。
全てがやったことのないものばかりだ。でも、全て学んで失敗したら謝って
なんとか新しい場に立ち続けている。

挑戦することは怖い。無知や無能をさらけ出すから。
変わることは大変だ。成功より失敗が多いから。
それでも、火が消えたような毎日を過ごすくらいなら
恐れながらも挑戦し、自分らしさを壊し続け、見たことのないものをみたい。
感じたことのないワクワクで心臓をぶっ壊したい。
そういうことでしか人は成長できない。

そんなことを子供の姿に学ばせてもらった。
子供は弱くて、大人は強い?それは間違いだ。
子供は強くて、大人は弱い。
生きてきた知識と経験が僕たちを気づかぬ間に弱らせていく。
だったら、子供のまま、下手くそでも無邪気に。夢中に。がむしゃらに。

Subaru Matsukura

AUTHOR

松倉 早星(Subaru Matsukura)

ovaqe inc.代表 / CNTR編集長 / MNRVファシリテーター
1983年、北海道富良野生まれ。立命館大学産業社会学部卒業。 東京・京都の制作会社にてプランナーとして在籍。
2011年12月ovaqe inc.設立。領域を横断した多数のプロジェクトに携わる。
http://ovq.jp/
http://subarumatsukura.com/

ovaqe inc.