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CNTR AWARD for New Graduates 2014 – Vol.01 イ・ハヌル

“CNTR AWARD”とは、関西の大学/大学院を卒業する学生たちを、CNTRから勝手に表彰してしまおう!という企画です。各々が大学時代に打ち込んだことや、将来に向けてのビジョンなどを、メールインタビューにてお聞きしています。
去年からはじまったこの企画(CNTR AWARD for New Graduates 2013)、今年も頼もしいメンバーが集まってくれました。順次公開していきますので、お楽しみに。

第1弾は、京都造形芸術大学のイ・ハヌルさんです。
ハヌルさんは、東山 アーティスツ・プレイスメント・サービス”HAPS”にてキュレーターとして展覧会の企画などを行っていました。

写真(1〜9):小笠原 翔
イ・ハヌル イ・ハヌル / Lee Haneul

京都造形芸術大学 芸術学部 芸術表現・アートプロデュース学科 ASPコース 卒業
韓国、ソウル市出身
Twitter : @rockinsora
AllNIGHT HAPS
ARTZONE [What’s Next?] 展 アーカイブ・ページ

小さい頃の夢:ピアニスト、ミュージシャン、画家

―お名前、大学・学部・学科を教えて下さい。

イ・ハヌル
京都造形芸術大学
芸術表現・アートプロデュース学科、ASPコース

―卒業後の就職先、またはこれからの予定は?

大学院に進みます。

―大学で主に学んだことは?

主に展覧会作りですね。大学では基本的なことしか教えてくれなかったので、今、自分が考えていることややりたいことをどういう風に「展覧会」というフォーマットにアウトプットしたらいいのかを、自ら企画した展覧会で試したり、実験したりして、頭と身体で一つずつ学んでいた感じでした。

―卒業論文について教えてください。

彫刻家・名和晃平さんについて書きました。主に、名和さんが作り上げる作品の「表皮」を現代社会の「表皮」とともに考察したのですが、論文を書く時期にちょうど展覧会の話があり、展覧会企画と論文を同時進行する無茶ぶりをやったので、正直あまり良い研究は出来なかったです(笑)

―大学時代に打ち込んだことは何ですか。

キュレーターになりたいと思って芸大に入ったのですが、正直、キュレーションについて何も分からなかったし、キュレーターに対しても未知なことばかりだったので、とにかく色んなことをやってみようと思いましたね。

展覧会をたくさん見に行くのはもちろん、展覧会作りにも関わったし、制作側でもないのにアーティストの制作プロジェクトに入ったりもしました。アーティストをインタビューして、編集作業を行ってみたり。結構大変だったですが、こういった経験は確かに今の自分の力になったと思います。

HAPSにてキュレーターとして展覧会の企画などを行っていると伺いましたが、
そこでの活動や、活動を通じて感じたことを教えて下さい。

若手キュレーター養成を目的とした「ALLNIGHT HAPS」という企画で2人の若手キュレーターが選ばれて、そのうちの1人が私でした。HAPSオフィス 1階の6畳くらいの小さい空間で展覧会を行う企画で、「夜7時から朝10時までの展示、ガラス越しで作品を見る」という特殊な構成だったので、企画の段階では悩みが多かったです。

でも、逆にこういった条件を活かして遊びたい気持ちもあったので、若手アーティスト達と実験的なことが出来たらと思いました。私は、大学院を出たばかりのこれから活躍が期待される若手アーティストを4人(ヒョンギョン桜井類松原成孝金光男)選定し、作家達には既存の彼らの作品ではない、今までやりたかったけど出来なかった作品プランや、この会場でやってみたい作品があれば制作して欲しいという旨をお願いしました。

結果的に生々しくてこれから発展の余地がたくさんある作品が生まれましたし、HAPSで試みしたことが彼らの次へと繋がればキュレーターとしてこれ以上嬉しいことはないと思っています。


1.HAPS_hyongyon
1: ALLNIGHT HAPS 展示風景 2013年8月 ヒョンギョン展

2.HAPS_sakurai
2: ALLNIGHT HAPS 展示風景 2013年9月 桜井類展

3.HAPS_matsubara
3: ALLNIGHT HAPS 展示風景2013年12月 松原成孝展

4.HAPS_Kim
4: ALLNIGHT HAPS 展示風景 2014年1月 金光男展


―自分が今まで担当した企画で、一番思い出深いものについて教えてください。

ALLNIGHT HAPSでの企画「非線形/Non-Linear」ですね。HAPSの企画では1ヶ月に1人ずつ、4人のアーティストをプレゼンする展示形式だったですが、常に変化し続ける若手アーティストの特性を活かして、展覧会という結果を見せるだけではなく、より開けた状態でそのプロセスや作家達の考えや姿も見せたいと思い、映像インタビューやカタログ制作を総合的に行うプロジェクトにしました。

そのために、キュレーション、映像、編集、プロジェクト・マネジャーの役割で自分のチームも作っちゃいました。この企画はHAPSの企画だけにとどまらず、ARTZONEにてグループ展「What’s Next?」にも繋がって、今まで自分の企画の中ではいちばん大きい規模で長い期間を掛けた企画になりました。準備期間も含めたら1年間以上のプロジェクトで、ゼロから自ら作り上げた企画でもあって一番思い出深いですね。

ハヌルさんが「非線形/Non-Linear」プロジェクトで行った、アーティストへのインタビュー映像はこちら


5.ARTZONE
5: ARTZONE 「What’s Next?」展 展示風景 2014月1月18日〜2月9日

6.ARTZONE_Matsubara_
6: ARTZONE 「What’s Next?」展 展示風景 松原成孝 

7.ARTZONE_Sakurai_
7: ARTZONE 「What’s Next?」展 展示風景 桜井類

8.ARTZONE_Kim_
8: ARTZONE 「What’s Next?」展 展示風景 金光男 

9.ARTZONE_Matsubara2_
9: ARTZONE 「What’s Next?」展 展示風景 松原成孝


―好きなもの(音楽・映画・本など)を教えて下さい。

音楽はロックが好きで、ライブに行くのが好きです。ライブに行くと生きている実感がするので。

旅に出るのも好きです。これまで韓国、アメリカ、日本で暮らしているので、常に旅行しているような感じですが… 旅行は準備する段階からのワクワク感がたまらなく好きです。コーヒーも好きですね。空港で飲むコーヒーが一番美味しく感じます!

―尊敬する人、会いたい人は誰ですか?

この人しかない、この作品しかないと思えるアーティストに出逢いたいし、そういう人なら一生尊敬出来ると思います。

―大学時代によく行ったお店・場所はどこですか?

@cafe (京都造形芸術大学のカフェ)
作家のアトリエ
美術館など
4年間、あらゆる京都の街を自転車で走り回った感じです。笑


10.my bag inside
10: 私のカバンの中


―これからの夢は何ですか。

自分だけの色を持つこと。
キュレーターです、と自信持って名乗れるようになること。

―大学生(後輩)に向けて一言お願いします。

とにかく、自分という素材で色々と実験してみることですね。4年間の間、「これだ!」ということやもの、あるいは、人を見つけたら大学の4年間は成功ではないでしょうか。

Hiroko Nakano

AUTHOR

中野 紘子(Hiroko Nakano)

1985年 群馬県生まれ。立命館大学情報理工学部卒業。
大学卒業後より、京都にあるデジタルコンテンツのプロダクションFLAKWORKS inc.にてエンジニアとして従事。
ミュージックポータルサイト"your unknown music."コントリビュータとしても活動中。
http://flak.jp
http://corleonis.net

ovaqe inc.