とりあえず学生の頃よりは五万倍楽しい。

とりあえず学生の頃よりは五万倍楽しい。

DATE : 2013/09/25 / AUTHOR : Subaru Matsukura

「30歳になってもそう悩むんですね。大変ですね、、」
なんてことを学生に言われて、あれ、普通悩まないのかどうなのか、わからなくなった。つい先日のこと。
僕が「あぁ、これから何なろうかな、何しようかな」って事務所でボヤいていた返しなんだけど、口には出さないものの皆思ってるんじゃないかなと週末思ったんです。ホームランとか打ってみたい。とかよく言うんですが仕事で大成功したいとかの比喩とかじゃなく、普通にバットでスカン!!とホームランを打ってみたい。凄い手応えで分かるらしいよ。軽いんだって。気になるよね。

ホールインワンとか、すごいテンションあがるはずだよね。
たぶん、いろいろ練習積み重ねて筋トレとかしちゃって、日々を積み重ねれば僕でもいつかホームランとかホールインワンとか出来ると思ってるんだけど、そういうのと同じで「何やろうかな、何なろうかな」って思うことって楽しいことであり、何したいかぼんやりしてるときってストレス溜まるもんだよね。

学生が「大変ですね。。。」なんて、それを大変だと思うのは分かる気がする。最初に何になるか決めあぐねている時期に10歳くらい年上のおっさんが悩んでいるから将来不安ってものだ。
僕からすると何歳になってもやろうとしたら何だってなれんだって楽しいことだと思うんだけど、(それって逆に救いでもあるよね)そういうことって、仕事してみないとわかんないよね。

僕は肩書きが嫌いで仕事柄「クリエイティブディレクター」とか名刺には書かれてるんですが、嫌なもんで名刺すら最近持ち合わせてない。
クリエイティブもしょうじき説明できないし、ディレクターというほどしっかりしてるわけじゃない(仕事はしっかりしてますよ)。

何の仕事してるんですか?って言われると説明するのがややこしいのでデジタルです。って答えてるけど、さほどデジタルに酔狂してるわけじゃない。デジタルの力は信じてるけど。

今からプロサッカー選手になるとかプロ野球選手になるとかは無理なの知ってます。それですら肩書きなわけじゃないですか。サッカーくっそ上手い人ってことでいいじゃない。

なんというか、僕の「何やろうかな、何なろうかな」っていうのは、自分のスキルセットを増やすみたいな感じに近い。イベントやるか!トークにすっか!とかいうてるうちに実行して失敗やら成功やらあって、トークイベントを面白く意味あるものにするにはどうすべきかを学んでいるわけです。

your unknown musicとかも、音楽好きで皆で良い音集めようって遊び始めて、世界中の素晴らしいミュージシャンを知れたり、レーベルと仲良くなっていち早く情報もらえたりするわけ。そうやってみると今音楽業界がやばいよって状況も見えてきて、これをやらなければそれを知る由もなかったわけです。

僕らの会社ovaqeもやってみたいとわかんないことだらけ。
失敗もしたし、マジで!って言う嬉しい時もたくさんあった。
やってみると社長みたいなポジションなんだけどお客さんのビルに入るときにメッセンジャーと毎回間違われて何故か怒られたりするわけ。

でも、そのどれもがなってみないとわからないこと。
飽き症も相まって、いろんなところの入門編みたいなことを繰り返していて、次は何に入門しましょうか。と悩んでるときだったんですね。
NHKの英会話入門の本の横とかにいっぱいあんじゃん、歴史とか韓国語とか、中国語とかさ、あれどれとろうかなって悩むのと似てるよ。

どうだろう、僕だけかもしれないけど大人って思っている以上に楽しいなってのは、自分で選んだことが自分の力に変わっていくってことだと思う。
それを身につけていく中には色々大変なこともあるんだけど、そういうのないとやった感ないじゃん。すぐクリアできるテトリスとか嫌じゃん。

一個明確に手を出してないのが「料理」っていうスキル。
もう既に幼い頃から、一人暮らしの時期を経て、痛感してるんですよ。
まったくポテンシャルないんだよ俺の料理スキル。食べるの好きだけど作るの苦手じゃなくてヘタなの。

この「料理」は最後の砦。
なんかもう色々やりつくして全てに飽きてしまったときに「料理」しようと思ってます。

だから、なんだろう学生の皆が思うほど、今どんな仕事につくかって言い方悪いけど重要じゃない。仕事終わった後に好きなことに没頭したら良いし、会社は会社で凄い勉強になるし楽しいよ。大人って意外と面白いんだよね。僕も馬鹿にしてた。ワーカーホリックでは全然ないんだけど学生の頃から偏見で仕事は大変だ、退屈だ、つまらないんだって勝手に思ってた。

なんだかんだ、楽しく7年間仕事してて一番飽きてないのって仕事じゃんって今思う。でも仕事だけだった松倉単体がつまらなそうにするのでプライベートとかで沢山の仲間となんか作ったり、ただ酒飲んだりしてるわけ。

仕事も意外と楽しくって家に帰ってもなんかプライベートで楽しいことがあって夢中になれるって超良いと思わない?
ほんで飽きてきたぞこれ!ってときに何かの門を叩くんです。
だから僕はよく何しようかな、何なろうかなってぼやいてる。
それは辛いんじゃなくて、どうやって楽しくするかってことを考えてるハッピータイム。

この大人に対する不安な見方を変えたいなぁ。
とりあえず学生の頃よりは五万倍楽しい。

AUTHOR

松倉 早星(Subaru Matsukura)

ovaqe inc.代表 / CNTR編集長 / MNRVファシリテーター
1983年、北海道富良野生まれ。立命館大学産業社会学部卒業。 東京・京都の制作会社にてプランナーとして在籍。
2011年12月ovaqe inc.設立。領域を横断した多数のプロジェクトに携わる。
http://ovq.jp/
http://subarumatsukura.com/