1日を1/3に分けて考える。

1日を1/3に分けて考える。

DATE: 2013/03/18 / AUTHOR: Subaru Matsukura

僕は仕事が好きなんだけど、その時点で恵まれていて、数年前まで仕事のことばかりしか考えていないような人でした。
家族になって、子供ができて、なんか仕事よりも面白いことが日常に生まれて、やっと「時間」ってものを考え始めれた気がしている。
仕事人間みたいなものは日本人的な性格なのかもしれないけど、海外で会う人たちは皆仕事より生活を大事にしていた。
結婚していない人でもそうだったのは、生活を大事にしていた親たちがベーシックだったからかもしれない。

こういう性格&仕事なもので、まるで遊んでいるかのように見えるのが常だけれど、
遊んでいるように仕事できていないとクソな職種だと思っている。

僕が別の職種で退屈そうに気怠そうに辛そうに働いてるプランナーにアイデアの相談はしたくない。
だからこそ、僕は「楽しそう」な空気を大事にしている。
それが原因で「仕事、楽なんでしょ?」って笑われても、「超楽!楽しいうえに面白いし」って返すようにしてる。
大変なことも沢山あるけど、それはどの仕事でも同じだ。

しかし、人間に与えられた時間は限られていて
たった24時間のうち、1/3は寝ていて、2/3で仕事や生活がある。
一日8時間働いていたとすると生活は1/3。
結構、驚くけど人生そのもののような「生活」は1/3しかないのだ。
そして、なかなか8時間できっぱり仕事を上がれない日本では、睡眠と生活から、そのパーセンテージが奪われる。

「選択と集中」という言葉は有名だけれど、「時間」を意識するようになって、最初にその言葉が思い出した。
仕事も全ては受けきらないようにした。限られた時間でしっかり向き合える仕事の数だけ。
睡眠は絶対削らないことにした。仕事に睡眠を削られるのは負けた気がするから。(忙しい時はしょうがないけどね。常に削られてるのはまぎれもない負け)

今週は出張や帰りが遅い日が多かったので、この2日間子供と遊び倒した。
遊び倒して、ベンチに座ってジュースを飲んで、おやつをかじる。
鳥を見つけて羽が白いね、とか、足が黒いねとか会話をする。
疲れて眠ってしまった子供と一緒に寝る。

若い頃は仕事に明け暮れることは良いと思う。
10代の青春のように20代にも社会人という青春があるように思う。
30代を迎える今。時間の有限性を感じるわけです。
仕事も大きな責任あるものを受けると限られた時間でどこまでいけるかを考える。

そこでたくさん時間を割けばいい、というのは負けになる。
僕の個人的な価値観では時間をかけて仕事をすることは、「仕事が遅い」とか「自分の力量知らず」と判断します。
それが新卒ならいいと思うけど、僕と同い年で「時間を割く」というジャッジをしてしまうのは危険信号だ。
ちなみに海外で残業している人は「仕事が出来ない人」と思われるらしい。優秀なやつは定時であがる。
そして、生活に時間を割く。

1/3ずつ区切ることで僕らが日常を暮らすことのプライオリティが見えてくる。
「睡眠」が多い人は怠け者かもしれない。
「仕事」が多い人はワーカーホリックだろう。
僕は「生活」が多い人になりたい。そう思って数年を過ごしてきました。

この「生活」の時間を増やすためには「仕事」を効率よく丁寧に進めていくことが最短距離になる。
僕が取り組んだことはシンプルで。

・週末に翌週のタスクを洗い出す。
・優先度を決め、月〜金に割り振る。
・もちろん緊急で発生する仕事もあるの20%くらいの余白を作る。
・マルチタスクで処理しない。

これで最初はうまくいかなかった。でも、問題点が見えてくる。

・週末に翌週のタスクを洗い出す。
→全然、最初はわからない。これはプロジェクトを俯瞰してみれてない証拠。
 プロジェクトは先に俯瞰してタイムラインをひけば、おのずとタスクがプロットできる。

・優先度を決め、月〜金に割り振る。
→1日のタスクは容易。5日間のタスクとなるとタスクのリズムを知る必要がでる。
 水曜日に必須な資料があるとしたら、分断して月と火に事前の作業を設定するなど。
 コレが出来ないと1タスクの意味と構造と関係が理解できてない証拠。

・もちろん緊急で発生する仕事もあるの20%くらいの余白を作る。
→ワーカーホリックは1日のタスクを詰めたがり、スケジュールを埋めまくる傾向がある(自分がそうだった。。)
 20%の余白を予め用意しておけば、何かしらトラブルが発生しても他のタスクを圧迫するリスクを避けられる。
 さらに上手く1日が終われば普段より早く帰宅できるし、勉強の時間や自主プロジェクトへ割り当てることができる。

・マルチタスクで処理しない。
→マルチタスクで作業をしているとしたら、それは天才か、作業工程が破綻している状態。
 昔はマルチタスクで進めざるをえない混沌状態だったけれど、上記の整理を進めることで1つの作業に集中することができるようになる。
 マルチタスクで動かざるを得ない状態は、自分のキャパシティを見誤っているか、作業フローに欠陥がある。

みたいなことがわかるわけです。
あくまで松倉個人の自分観察の範疇ですが。

昔、梶川さんという数学者の元で1週間合宿をしたことがあるんですが、

「作業を始める前に思考しないことは一番効率が悪い」

と注意されました。アクションの前にシンクを挟め!ということですね。
その先に、フィードバックがあり、再度思考し行動する。
そうやって人はより良くなっていくわけです。

こんな面倒くさそうなことも「生活」の時間を増やすため。
でも、僕が海外で見た働き方は理想的なものだった。
自分の子供が大きくなったときに親の働き方ってのは、結構記憶に残っている。
そんな時が来たら「生活」を大事にする働き方を選んで欲しいなぁと思う。
まぁ、最初は死にものぐるいで経験積みまくることを推奨するけど。
子供が出来たときに同じことに大切さを感じてくれたらば嬉しい限り。

「仕事」のための「生活」か。
「生活」のための「仕事」か。

日本に住んでる知り合いのイギリス人が「サラリーマンは奴隷みたいだ」って言っていた。
僕は僕の仕事領域の世界しか知らないけど、たしかにそう見られてもおかしくない。
何が大事かを考えること。それは「仕事」という行動を起こす前にまずは思考せよということだし、
「生活」をする上でも同じように思考せよということだ。

AUTHOR

松倉 早星(Subaru Matsukura)

ovaqe inc.代表 / CNTR編集長 / MNRVファシリテーター
1983年、北海道富良野生まれ。立命館大学産業社会学部卒業。 東京・京都の制作会社にてプランナーとして在籍。
2011年12月ovaqe inc.設立。領域を横断した多数のプロジェクトに携わる。
http://ovq.jp/
http://subarumatsukura.com/